Valentine D.C. – ALL The Way From D.C. (2000)

日本のロックバンド、Valentine D.C. による2000年のベストアルバム。1999年にバンドが解散したのちにリリースされた音源です。

全盛期のメンバーはKen-ichi(Vo)、Naoya(G)、Jun(B)、Takeshi(Dr)の4人。意外とテクニカルな演奏も見せる実力派メンバーで、特にヴォーカルのKen-ichiさんの存在感が光ります。初期の派手なヴィジュアルもあって、ときどきヴィジュアル系というくくりで語られることもあるようですが、その実は骨太のロックバンドです。

曲はもう、ベスト盤というだけあってめちゃくちゃにいいですね。冒頭の「ダストシュート」「カセットケース」からD.C.の世界へ一気に引き込まれます。ロックしてますねー。

D.C.はベスト盤を活動中期にも出しているためか(「THE V.D.C.」、1997年)、初期の曲は少なめで中期〜後期のカラーの曲が中心ですね。私はオリジナルアルバムだと後期の「public address」(1998年)あたりが好きなんですが、特にその頃の良さがよく出ていると思います。

個人的なベストトラックはラストに入っているボーナストラックの「Can I Fly? (Live Version)」かな。ライヴの熱量、やっぱりすごいですね。本当に実力派のバンドだったんだなあという感じです。

バンドは2019年に結成30周年を記念して、全盛期のオリジナルメンバーにて再結成しており、1年を通してライヴを行っていたようです。私はノーチェックだったので完全に見逃しておりました。このライヴは大盛況だったようで、本当にファンから愛されていたバンドだったということが伝わってきますね。