アメリカのアリゾナ州フェニックスで結成されたインディー・ロック・バンド、ミート・パペッツ Meat Puppets が1985年にリリースした3rdアルバム。
これはなかなかいいですね。どこかゆるい、脱力した感じのサウンドがします。ヴォーカルの印象からでしょうか。しかしスリーピースのバンドだけあってギター、ベース、ドラムスがそれぞれにしっかり主張していて、軽快なグルーヴを聴かせてくれます。
このバンドはギターが上手いんですよね。チャカチャカしたリズムの刻み方が心地よいです。元々が「速い・短い・やかましい」のハードコアな音楽をやっていたバンドですが、そのテクニックが脱力方向に傾くとこんなサウンドになるんだなあという点が興味深いです。
2ndアルバムの Meat Puppets II とこのアルバムと、どちらを先に聴いてもいい気がします。アルバムとしての完成度はこちらの3rdのほうが上かな？ という気がしますね。