アメリカのアイリッシュ・ボタンアコーディオン奏者、ダン・ ガーニー Dan Gurney による2012年のデビュー・アルバム。
ネットで情報を見ると、ダンはB/Cボタンアコーディオンのクラスを持っているそうで、彼自身もB/Cボックスの使い手でしょうか。ちょっと情報が少ないのですが、音源を聴く限り素晴らしい演奏者であることは間違いないと思います。
ネット上に彼自身の名前のサイトがありまして、本業はコンピュータのソフトウェアエンジニアをされているようですね。私は最初、同姓同名の別の方のサイトかと思ったのですが、「Software Development」というページと並んでしっかり「Music」というページがあって、ご本人だったのでびっくりしました。
サウンド的には軽快で美しいアコーディオンのプレイを見せてくれていて、アルバム全体を通して Brian McGrath によるピアノ伴奏が入っているのもいいですね。きっとソロでも素晴らしい演奏を聴かせるんでしょうけど、このピアノとのデュオは大正解だと思います。
曲単位で見ると、3セット目の「Fly By Night / The Eclipse」などはテクニカルで素晴らしいですね。12セット目の「Parnell’s March」、14セット目の「The Humors of Bandon / Sweet Maggie Brown」もなかなか泣かせる演奏です。
アイリッシュ・ボタンアコーディオンの入門盤としていいのではないでしょうか。おすすめです。