アイリッシュ・コンサーティーナの名盤を探る

イーリアン・パイプスとともにアイルランド伝統音楽を特徴付ける楽器、コンサーティーナ Concertina。アコーディオンの仲間で、膝に乗せて弾く小さな6角形の蛇腹楽器です。特にクレア County Clare の音楽などで盛んに使用されています。

そんなアイリッシュ・コンサーティーナの名盤を5枚、セレクトしてみました。

Caitlín Nic Gabhann – Caitlín (2012)

華やかで聴きやすい、コンサーティーナ入門盤におすすめの一枚。テクニックもすごいです。控えめな伴奏にバラエティ豊かな楽曲のセレクトなど、完成度の高い作品。詳細のレビュー記事はこちら

Mary Mac Namara – Note for Note (2014)

伴奏なしの完全なソロコンサーティーナではコレが最高だと思います。めちゃくちゃ素朴です。それでいて聴いていてまったく飽きない中毒性。この音源はやや入手しにくいので、他のアルバムのレビュー記事がこちらにあります。

Cormac Begley (2017)

これもソロコンサーティーナの名盤。ピッコロからバスまでさまざまな音域の楽器を使用しており、ちょっとした音の博物館です。テクニックも見事。詳細なレビュー記事はこちら

Jack Talty & Cormac Begley – Na Fir Bolg (2011)

コンサーティーナデュオの名盤。音域とニュアンスの異なる2台のコンサーティーナがさまざまな表情を見せます。コンサーティーナによる音楽の可能性が垣間見える一枚です。詳細なレビュー記事はこちら

Noel Hill – The Irish Concertina 3: Live in New York (2017)

コンサーティーナの大御所、ノエル・ヒルによるライヴ盤。元気で明るいコンサーティーナが聴きたい人におすすめです。ノエルはやっぱりテクニックがありますね。会場の響きとテンションもいい感じです。