椿 – 美咲紫 MISAKI MURASAKI (2017)

福岡出身のラッパー、椿(ツバキ)の1stアルバム。現場叩き上げの高いスキルで知られる彼女ですが、1991年生まれで2017年の作品ですからミュージシャンとして見ると相当若いですね。15歳の頃からラップをしていたそうですが、それにしてもここまで実力がつくものかと感じます。

詩的でありながら力強いリリックが並び、非常に密度の高いアルバムだと思います。呼煙魔などのトラックメイカーも迎えていて、サウンドプロダクションもレベルが高いです。

トラック単位で見るとTr.2「道端の理由」、Tr.13「美咲紫」あたりが非常にいいですね。客演を迎えたトラックではTr.5「疼き feat. 剛斗」、Tr.11「面食らう feat. 智大」あたりがいい味を出していると思います。

実力派ラッパーによるジャパニーズ・ヒップホップの良盤と言えます。