Pale Saints – The Comforts of Madness (1990)

イギリスのロックバンド、ペイル・セインツ Pale Saints による1990年の1st。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン My Bloody Valentine などと並んで、シューゲイザーの代表的なバンドです。本作はシューゲイザーの名盤のひとつとして知られています。

1stである本作でヴォーカルを務めるのはベースのイアン・マスターズ Ian Masters で、その後の2nd「In Ribbons」ではメリエル・バーハム Meriel Barham が加入してツインヴォーカル体制となります。さらに彼らの最終作である3rd「Slow Buildings」ではイアンが脱退しており、アルバムごとにそれぞれ異なるヴォーカル体制となっています。

本作は曲単位で見るよりアルバムをトータルで聴かせる感じですね。浮遊感のあるやさしいヴォーカルと、落ち着いた雰囲気のバンドサウンド。どの楽器も前に出過ぎることはなく、それでいてベースやドラムもしっかり存在感があります。

あえて曲単位で目立つものを挙げると、Tr.8「Language of Flowers」がいいですね。ベースによるフレーズが先導する爽快な曲で、これはリピートで聴きたくなります。Tr.10「Sight Of You」もなかなか美しいメロディです。