ターロック・オキャロラン Turlough O’Carolan への誘い

アイルランド音楽を代表する伝説的なハープ奏者にして作曲家、ターロック・オキャロラン Turlough O’Carolan。

エレノア・プランケット Eleanor Plunkett、キャロランズ・コンチェルト Carolan’s Concerto、シーベグ・シーモア Sí Bheag, Sí Mhór などの名曲の作曲で知られています。

彼の作品ついてはどこから触れたらよいのでしょうか。ここではオキャロランの作品を取り上げた作品を3点、セレクトしてみました。

Pascal Bournet – Turlough O’Carolan (2016)

フランスのパリ出身のギタリスト、 パスカル・ブルネ Pascal Bournet による2016年の作品。ソロギターにより録音された作品です。

これはアイリッシュ・ギターの名盤と呼べるでしょう。オキャロラン作曲、ブルネ編曲によるギターの演奏が24曲収められています。

有名曲の「Carolan’s Concerto」はややリズミカルで楽しげなアレンジ。「Load Inchiquin」も流れるようなリズムでいいですね。

他にも曲単位で見ると「Lady St. Jones」(この曲は「Lady St. John」とも綴られるようです)や「Carolan’s Welcome」、「O’Flinn」あたりが美しくて非常によいですね。

オキャロランの入門盤、最初の一枚としてぜひおすすめしたいアルバムです。

Pascal Bournet – Wandering with O’Carolan (2017)

こちらもパスカル・ブルネによるソロギターの録音。

基本的には前作を踏襲している演奏で、相変わらず美しい演奏です。前作が気に入った方にはぜひともこちらも聴いてほしいですね。

有名曲の「Loftus Jones」は軽快なアレンジ。「Fanny Power」も同じく軽やかでいいですね。

他にも曲単位で見ると「Mr. O’Connor’s Jig」、「Plangsty Callagh」、あたりが非常にいいです。

J.J. Sheridan – The Complete Works of Turlough O’Carolan (2007)

これは驚愕の作品です。ピアニストの J.J. Sheridan による、オキャロランが現代に残したと言われる全214曲の完全な録音です。収録時間はなんと6時間47分。

素晴らしい労作ですね。オキャロランの曲は元々ハープ向けの曲ですが、ピアノという楽器にもなかなかマッチしているなと感じます。アクの強い感じはなく、素直に弾いている印象です。

とにかく全部入りですので、カタログ的にオキャロランの作品を俯瞰したい方にはおすすめしたい作品です。オキャロランの曲集は楽譜も存在していますが、やはり直接聴くのが早いですからね。

オキャロランの録音は以上紹介した3作の他にもたくさん存在していますので、デジタル配信等で聴き放題のサービスを利用している方などは、ぜひ他にも検索してみるとよいでしょう。好みの録音が見つかるかもしれません。