iPhone 12 mini を買うんだ! 標準サイズが大きすぎた話

先日、私は長らく使用していたiPhone 7からiPhone 12へと乗り換えました。Proでもminiでもない標準の12です。

iPhone 12では顔認証でロック解除ができるFace ID、そして長年iPhone 7を使用してきた身からすると明らかに見た目で分かるレベルで画質が向上したカメラなど、さまざまな新機能と性能向上が取り入れられています。

さて、iPhone 12のサイズをiPhone 7と比較すると、ちょっとだけ大きくなったかなという印象です。しかし、このちょっとだけ大きくなったという点に大きな落とし穴がありました。

タップの指が届かない!

iPhone 12を使い始めてすぐに気が付いた点があります。右手で普通に本体を持っていると、画面の左下をタップするときに微妙に指が届かないのです。

この記事の筆者は成人男性で、指の長さが特別短いほうだとは思いません。

普通にデザインされたアプリで「画面の左下」といったら、メニュー等で頻繁に使用する領域です。そこが片手で届かなくなったというのはユーザ体験としてかなり痛いです。

より正確に書くと、頑張って指を伸ばすと届くこともあります。しかし日常のスマホ使用で頻繁に「頑張って指を伸ばす」などということをしないといけないというのは、やはり使いやすさという面で問題を抱えていると言わざるを得ないでしょう。

結果として筆者はiPhone 12に乗り換えてから、スマホを両手で操作することが多くなりました。

フリック入力に失敗する!

次に気付いたのが、フリック入力に失敗するという点です。画面全体が微妙に大きくなった関係上、フリック用キーボードの左上に位置する「あ行」の入力などは、右手の親指の自然な位置からさらに離れることとなっています。

よく入力に失敗するのは「あ行」のキーからさらに左にフリックする「い」、さらに上にフリックする「う」などです。

さらにストレスとなってしまうのが、フリック用キーボードの左上寄りの領域を触ろうとした際、親指の付け根が画面右下の「改行」キーに勝手に触れてしまい、入力が中断されてしまうという現象が起こることです。

これらの現象から、私はフリック入力もわざわざ両手で行うことが多くなりました。

片手で写真が撮れない!

本体のサイズが大きくなった関係で、他にも思わぬ変化がありました。たとえば散歩をしていて綺麗な景色に出会ったとしましょう。iPhone 12を取り出して写真を撮ろうとすると、サイズが大きくなって重心が上のほうに移動した関係上、片手で本体を持ってシャッターボタンを押そうとすると、本体を落っことしそうになるのです。

これはなかなか痛いです。両手で本体を構えれば解決する問題ではありますが、お出かけ中などはカバンを持っていたりして片手がふさがっているケースは多いものです。

結果として、私はお出かけ中に気軽に写真を撮るということが少しだけ難儀になってしまいました。わざわざ荷物を地面に置いて、両手でカメラを構えて風景を撮ったりしています。

iPhone 12 mini を買うか、店頭での実機確認を

以上のようなことから、miniを買っておけばよかったなあということを痛感しております。

手の大きさは人によって異なりますから、手の大きい人はここで書いたような問題には悩まされないかもしれません。これを読んだ乗り換え検討中のあなたは、ぜひ店頭での実機確認をおすすめします。

フリック入力や適当なアプリの操作を実際に行ってみて、右手の親指が届きにくい領域での操作を実際に行ってみるとよいでしょう。無意識に左手を添えているようなことに気付いたら要注意です。そのサイズはあなたには少し大きすぎる可能性があります。

スマホはしっかり比較検討の上ご購入を、という私からの痛い教訓でした。では。