Elephant Sessions – All We Have Is Now (2017)

スコットランド発のオルタナティブ・フォーク・グループ、エレファント・セッションズ Elephant Sessions。2014年の前作「The Elusive Highland Beauty」に続く2ndアルバムです。

相変わらずドラムとベースのしっかり入った「オルタナティブ」フォークとしか呼びようのないサウンドを聴かせてくれる彼らですが、サウンド的には前作よりも洗練された感じがしますね。

中心にいるのはフィドルとマンドリンで、1曲目「Wet Field Day」から非常に疾走感にあふれた爽やかな印象です。3曲目「Misty Badger」はスネアのゴースト・ノートが気持ちいいイントロで、途中でリズムの変化があるのが面白い曲です。前作と比べるとベースの音がしっかり立っているような気がしますね。

4曲目「Dirty」は少しエキゾチックなメロディ。この曲もリズムの変化が面白い曲です。6曲目「Tingles」はサンプリングされたパーカッションの音でしょうか。打ち込みのバスドラムの音も入っていて、この辺りは攻めたサウンドです。

8曲目「I Used to be a Nice Boy」は軽快で、少しユーモアを感じさせるメロディが聴かれます。9曲目「Doofer」ではエレキギターとエレクトリック・ドラムの大胆な使用が見られます。

彼らのサウンドはときおりエレクトリックな側面も見せますが、やはりフィドルとマンドリンというアコースティックな楽器が背骨としてしっかりしているので、見事なバランス感覚を保っていると言えます。

彼らの1stに続いて、2ndの本作もおすすめの1枚です。