善意のはやにえ

善意のはやにえ」とは、道端の手袋やマフラーといった落とし物を、電柱やポールの先などの見えやすい場所に引っ掛けておく行為です。これをしてもらった落とし物は、人からうっかり踏まれたり汚れたりしなくなるわけですね。

元々「はやにえ(早贄)」とは、モズという鳥が捕まえた獲物を木の枝に突き刺しておくという習性を指しています。

よく考えるとちょっとコワイ習性ですが、善意で落とし物を引っ掛けておく行為をいつしか「善意のはやにえ」と言うようになったんですね。ひょっとしたらインターネット発の言い回しなのかもしれません。

この写真は私が今まで見た中でいちばん面白かった「善意のはやにえ」です。落ちていた上着がなんと、パイプに着せられてしまっています。

たまたま落ちている上着を見つけて、わざわざ親切にパイプに着せていった人がいるのかと思うと、なんだか笑ってしまいますね。