大切な人はちゃんと特別扱いしてラブを表明するんだ

人から特別扱いしてもらえると、やっぱり嬉しいですよね。普通に生きていると、友達の中でも特に大切に感じている人というのが何人か出てくると思います。さほど近しくない会社の人間関係でも、この人にはちょっと心を許してるよなっていう関係はときどき起こりますね。

これですが、相手にちゃんと言葉で表明したほうがいいです。「言わなければ伝わらない」という人間関係の一般的な原則と、「好意は伝えたほうがいい」という関係構築の手段があって、そこでこの「特別であるということを伝える」ということが出てきます。

これは好きの度合いで表現するより、「特別」というような言葉で明言したほうがよいと思います。程度の話として伝えると、人によって解釈が変わってくるので、量ではなく質として違うのだということをはっきりさせるわけですね。「大切」という言葉や「こんなに話が合うのって○○さんくらい」みたいな表現でもいいと思います。

人は誰でも愛されたいし、関心を持ってほしいと思っています。しかし、通常それは言葉で明確に表現されることが少ないので、自分が普段から親しみを表現しているつもりでも、相手はそのことについて確信を持っていません。「親しい友達だと思いたいけど、実はそう思っているのは自分のほうだけで、顔見知りとか仕方なく付き合ってる程度にしか思われてなかったらどうしよう…」みたいに不安になることってありますよね。そういう不安は誰でも持ちうるので、お互いにとっての確認として、言葉でのやりとりが必要になるわけです。

好意というのは必ずお返しが来るわけではないので、返ってこなかったらそれはしょうがないです。こちらが相手のことを好きでも、相手は知り合い程度の関係しか求めていないということはあります。それでも、いつか大切な関係に出会ったときのために、これはいつでも行っていたほうがいいです。出会ったときというか、確認することで初めて大切な関係に出会えたということがわかるわけですね。

特別な関係というのは、確認し合うことでようやく本物になるのだと思います。愛されなくても、思いどおりに行かなくても、めげずに続けていきましょう。いつか出会えます。

(付記:この記事は2023年末〜2024年初頃に執筆されて未公開のまま眠っていたものです。シロイブックスの1周年が近くなり、未公開記事の存在をふと思い出したので、ひっそりと公開します)