禅を西洋に広めたとして知られる鈴木大拙ですが、実は真宗関係の著作も多く残しています。「すべてをおのれの力で悟れ」とする禅宗の「自力」の教えに対して、「すべてを阿弥陀さまの力にまかせよ」とする真宗の「他力」の教えは、まった …
カテゴリーアーカイブ: 書評
[書評] 鈴木大拙 – 禅 (ちくま文庫, 1987)
禅を西洋に広めた仏教学者として知られる鈴木大拙。大拙の著作はかなり読みましたが、ちくま文庫の「禅」は、絶好の入門書であると同時に、最も鮮やかに大拙の思想を切り取ったものだと思います。 冒頭の「はしがき」によると、過去45 …
[書評] 中井久夫コレクション 世に棲む患者 (2011)
ちくま学芸文庫から出版された、中井久夫コレクションの第1巻。これはかなりすごい本です。精神科医療のトピックについて書かれた本で、これ以上面白いものはちょっと読んだ記憶がありません。 中井久夫コレクションは続刊で「『つなが …