もう青く見えるような隣の芝はないんだから

次に載せるのは、文章を書くということを職業的に成り立たせることについて、個人的なメモ。

会社員はだいぶ長くやってきたけど、自分に全然向いてないのは昔から知ってた。もっと早くこうすればよかったとは思う。でも人間は意思だけじゃ動けない、そのときが来ないと動けないような面がある。私にとってそれが今だったっていうこと

派手に健康を害したことをよかったとは思わないけど、貯蓄はできたし、ひとりじゃできない経験も積めた。もう青く見えるような隣の芝はないんだから、やることやるだけ

2024年2月1日 18:08

自分の人生について「こんなはずじゃないのに」って思うことは、たぶん誰にでもある。自分が選ばなかった道、選べなかった道。昔の友達や退職していった同僚、そんな他の人たちが歩んでいる道。

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みんなも知ってるであろう錯視の図形で、ふたつの線の長さが本当は同じなのだけど、全然違う長さに見えるっていうやつがある。あれは知ってても違う長さに見える。どう見ても同じではない。でも同じ長さらしい。定規を当てたときだけ同じになる。本当は同じじゃないくせにって思うけど、同じになる。でもやっぱり同じじゃないと思う。

「隣の芝は青い」っていうのも似たようなものだ。いつでも青く見える。みんな恵まれてる。自分はそうじゃないのに。みんな幸せそう。自分はそうじゃないのに。みんな愛されてる。みんな生きがいを感じてる。みんな。みんな。自分は。自分は……。

少なくとも今、私が自分自身の「別の生き方」について想像するとき、このような感覚はそこまで強くない。私は実際にいろいろ試して、どの道も厳しいんだということを知っている。いくつかの会社を移ったし、会社を離れて仕事もした。もしそういう経験がなかったら、ありもしない理想のルートを想像していたかもしれない。

私の心はそんなに強くはないので、ときどき落ち込んだ夜とかに、今歩んでいる道について思い悩むことはあるだろう。それでも、私は他に楽な道がないということを知っている。酒を飲んで愚痴を流し続けたりはしない。

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私が誰かに向けて文章を書くとき、心の奥底に流れている気持ちについて。

  • みんな本当にそれでいいと思ってるのかよ
  • 泣くなよ(泣いてもいい)
  • 頑張れよ、おまえも本当は頑張りたいはずだろ

そういうわけで、私は書く技術を磨く。商売として、自分の文章を世に送る方法もしっかり考え続ける。このブログではいつも勢いだけで書いてるけど、他の場所ではちゃんとやるぞ。

明日も頑張りたい。


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