インデックス投資の考え方として、とにかく市場を幅広く分散させたほうがよいというものがあります。しかし、全世界株式よりも米国株式に集中させたほうがリターンはよいという考え方もあるようです。そこで、データを見てみました。
インデックスの情報を集めたサイト、myINDEX から「MSCI ワールド・インデックス (円)」と「MSCI 米国 (円)」の比較です。2021年1月29日時点での情報です。
期間 | ワールド リターン | 米国 リターン | ワールド リスク | 米国 リスク |
5年 | +9.6% | +12.5% | 17.9% | 18.6% |
10年 | +13.3% | +17.0% | 17.6% | 17.6% |
15年 | +7.0% | +9.2% | 19.6% | 19.3% |
20年 | +6.1% | +7.1% | 18.8% | 18.9% |
30年 | +7.5% | +9.9% | 17.6% | 18.4% |
これを見る限り、全世界株式よりも米国株式のリターンの方が一貫して高くなっているようですね。30年の長期で2ポイント以上違うわけですから、複利効果を考えるとけっこうなリターンの差になりそうです。
リスクは1標準偏差の値のようですが、それほど大きな差があるようにも見受けられません。
米国経済が世界経済の中に占める割合は今後小さくなっていくと思われますので、一極集中はあまり好ましくないとは思いますが、インデックス投資のリターンを高めたい方には「全世界株式だけでなく米国株式の割合を増やしてみる」という戦略もありかもしれませんね。