Conal Ó Gráda – Cnoc Buí (2008)

アイルランドのコーク County Cork 出身のアイリッシュ・フルート奏者、コーナル・オグラダ Conal Ó Gráda による2008年の作品。コーナルは Raw Bar Collective のメンバーでもあり、2011年の作品「Millhouse Measure’s」などに参加しているようです。

曲はアイリッシュフルートによるソロが中心ですが、ときどきバウロンによる伴奏も入り、また曲によってはフルートの多重録音がユニゾンで入る場面もあります。

トラックリストを見るとリールが6セット、ジグが3セット、ポルカが3セット、エアーが2セット、マーチが1セットの構成となっています。

ポルカが多めの印象があるのは、1セット目の「the Church Street Polka / the Happy Polka」の印象が鮮烈だからでしょうか。フルートらしい音の運びが美しいメロディを作っています。この曲はキーがE♭のフルート(一般的なD管の半音上げ)で演奏されているようです。

14セット目の「Marches: the Gold & Silver Marches」も非常にメロディアスでかわいらしいマーチ。セッションなんかでみんなで弾いたらきっと楽しいのではないでしょうか。

その他の曲では3セット目のジグ「Muing Fhliuch Jig / Greensleeves」、5セット目のリール「Green Mountain / the Rookery」あたりが印象的です。4セット目「Lament for the Death of Staker Wallace」と9セット目「Cuan Bheil Inse」のエアーもいいですね。

静かな曲もありますが、聴いていて元気の出るような曲が比較的多く入っているアイリッシュ・フルートの好盤だと思います。