単純な人間がいちばん美しいんだよ

(ソフトウェアの開発において)機能を増やすには技術が必要だが、機能を減らすには哲学が要る

出典不明

単純であること

シンプルであるというのは美しく、強いです。それは数学の公式であったり、身近な日用品のデザインであったり……シンプルであることは本質に近く、ときには意外性やユーモアを含んでいたりします。

「君って単純だね〜」などと言われたら、まあ10人中10人は「バカにされてるな」と思うでしょう。しかし、私は思うのですが、シンプルな精神とはめちゃくちゃ強い精神のことを指しているのではないでしょうか。洗練された精神と言ってもよいです。

単純な精神の逆は何でしょう? 複雑な精神です。複雑な精神は立派でしょうか? 優れているでしょうか、人間的成長の表れでしょうか? 私にはどうもそう思えなくて、複雑な精神とはすなわち、混乱している精神のように思えます。

情緒的に単純であるとはどういうことでしょうか。それは怒りや恨み、妬み、自己否定などのさまざまな負の感情から自由な精神であると思います。単純な精神は安定しています。

あなたが不安や悩みにつきまとわれているとき、おそらく心の中は静かでなく、整理されてもいないでしょう。単純な精神はその逆で、静かで、整理された精神であるはずです。

幸せな人間は、高度に複雑な哲学的信念などまったく必要としないでしょう。単純を目指しましょう。

人間に生まれて

動物は不幸を感じません。自然界での生存競争が厳しくとも、彼らに「不幸せ」という概念はないのです。一方、幸と不幸を感じられるのは人間の特権です。

私たちは動物のように簡素に生きながら、人間としての幸せを感じられるような、そんな生き方を送ることは可能でしょうか?

関連記事