北国の人間は、雪かきによって「やったところで何かが良くはならないが、やらないともっと悪くなる」という物事があることを知る
出典不明
単純さの原則
テクノロジーの世界でもビジネスの世界でも軍事の世界でも、「単純にしておけ」というのはよく言われます。単純であることは本質に近く、適切である可能性が高いです。単純であるというのは、安易でテキトーであるということではなくて、核になる大切なものだけを残して、余計なものを混入させないということです。
これが何故いろんな分野で口を酸っぱくして言われるのかというと、「放っておくと物事はすごく複雑になる」という性質があるからです。仕事机の上とか自分の部屋って、放っておくと散らかりますよね。心だってあれやこれやの悩み事でいっぱいになります。人が手入れしなくなった庭や畑は必ず荒れます。これはもう世界の法則に近くて、誰もそれに逆らうことはできません。放置されたものは必ずカオスへと向かいます。
人の人生も放っておくとどうでもいいような物事でいっぱいになるので、ときどき片付ける必要があります。混乱を整理して、いらないものを捨てて、本当に大切なものだけを残すんです。断捨離やミニマリストといった概念がいっとき流行ったのは、この「捨てる」という行為の重要性にあって、これは単なる一時の流行として片付けていい考え方ではないと思います。
人生を単純にする
生きるということは選択と判断の連続で、ひとりの人間が抱えられるものは有限なので、何も捨てないということはできません。捨てることを拒否すれば、あなたはゴミ屋敷の中で暮らすことになって、そこで何か意味のあることを行うというのはまったく不可能になります。
片付けというのは終わりがなくて、簡素な部屋で生活している人の写真なんかを見せてもらうと、想像を超える綺麗さにびっくりすることがありますね。あなたは単純にするということの重要性を理解して、自分の生活を単純にした状態を想像することができますが、実際のところ、それはもっと単純にすることができるのです。あなたの想像以上のことができます。これはかなりエキサイティングなことです。
人生からいらないものをすべて捨てて、削ぎ落としたら、何が残ると思いますか? そこにあるのは本来のあなた自身ということです。これは実は、崖から飛び降りるような不可逆な過程です。一度捨てたものが戻ってくるなんて都合のいい話はありません。怖いでしょうか?
いいでしょう、やってみてください。私はその面白さを知っているので、それをしようとしている人がいたなら、笑って背中を押すことでしょう。いいからさっさと飛び込んだらいかがですか?
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