Elephant Sessions – The Elusive Highland Beauty (2014)

スコットランド発のオルタナティブ・フォーク・グループ、エレファント・セッションズ Elephant Sessions。

これはなんというか、こんなのアリ? という感じのサウンドです。エレキギターとドラムがバンバン入っているのに、しっかりトラッド、フォークの味がします。どうなっちゃってるんでしょう。

1曲目「Ainya’s」はフィドルとマンドリンが引っ張る疾走感のある曲ですが、ドラムがめちゃくちゃいい味出してます。2曲目「Bulgaria」やミドルテンポで始まる曲ですが、やはり魅力は同じですね。

3曲目のタイトルトラック「The Elusive Highland Beauty」はフィドルをメインに聴かせる落ち着いたトラック。ここでもマンドリンは存在感があります。ギター、ベース、ドラムのサウンドは控え目。

4〜6曲目は「The Treble」と題された14分近い組曲で、曲が表情を変えるごとに各楽器の魅力が見えて面白いです。シンセなんかも入ってますね。この辺りはもう、フォークとしては「やりすぎ」の限界ギリギリを走ってる感じがしますね。

Elephant Sessions は本作に続いて、2017年に2ndの「All We Have Is Now」、2019年に3rdの「What Makes You」をリリースしています。これらの作品も非常に面白いので、1stの本作が気に入った方はチェックしてみるとよいでしょう。