Liz Carroll – Lake Effect (2002)

アイルランド系アメリカ人のフィドラー、リズ・キャロル Liz Carroll による2002年のアルバム。ギター伴奏はおなじみのジョン・ドイル John Doyle です。

全体的に明るいトーンで、非常にとっつきやすいアルバムです。アイリッシュフィドルの入門盤にいいのではないでしょうか。

アルバムの開始を告げる軽快な「The Rock Reel」、アコーディオンとの併走が美しい Slide の「Anlon McKinney / Mind The Dresser」、分厚く重ねられたストリングスのサウンドが印象的な表題曲「Lake Effect」など、多くの曲がリズ・キャロル自身の作曲によっています。作曲者としてのリズの魅力も味わえる名盤です。

ギターのジョン・ドイルとの共演では、他にも「In Play」(2005)、「Double Play」(2009) といった作品があります。気になった方はぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

Meat Puppets II (1984)

アメリカのアリゾナ州フェニックスで結成されたバンド、ミート・パペッツ Meat Puppets が1984年にリリースした2ndアルバム。グランジの隠れた名盤です。

同じくアメリカのバンド、ニルヴァーナ Nirvana がMTV Unplugged in New Yorkで「Plateau」「Oh, Me」「Lake of Fire」の3曲をカバーしたことで知られています。ニルヴァーナのカート・コバーン Kurt Cobain はこのアルバムを「生涯最高のアルバムの一枚」に挙げていたとか。

サウンド的には、彼らが1stアルバムで見せたノイジーでハードコアな音から、アコースティックでスローなナンバーまで、バラエティに富んでいます。特筆すべきはやはりニルヴァーナのカバーした3曲でしょう。「Lake of Fire」は「悪い奴らは死んだらどこへ行くの? 天使の飛んでいる天国へは行けないね」という歌い出しで始まります。彼らは Lake of Fire、つまり炎の湖へと行くのだと歌っているのです。

「Lake of Fire」は1994年に再録されたものがシングルでリリースされており、同年の8thアルバム「Too High to Die」の隠しトラックとしても収録されています。

オリジナル盤は12曲のアルバムで、トラック13〜19が収録されているものは追加のボーナストラックになります。