悩む日を決めると悩まない日ができる

人のやる気やパフォーマンスは一定でなく、頑張れる日もあればパッとしない日もあります。物事の達成には積み重ねが必須なので、自分をうまく乗りこなすためのルールを設けておくことが有効な場合があります。

私は最近、「平日は一度決めたことをとにかく前に進め、週末はじっくり考えて方向性を修正する」というルールを自分に課しています。これは「頭でよく考える」と「ちゃんと行動して手を動かす」ということの両方を実行するためのルールで、最初は生活にメリハリをつけることを意図していました。しかし、やり始めてみると思わぬ副次的な効果があって、それは「悩まないでいい日ができる」ということでした。

誰でも知っているように、「悩まないようにしよう」というのは口で言うほど簡単でないことです。「自分はこれでいいのだろうか」とか「こんなことしても何も意味がない気がする」といった感情に襲われることは誰にでもあって、これはその日の気分とか、たまたま体調がよくないといった原因によって簡単に発動します。天気が悪くて薄暗い、といった程度のことでなんとなく元気がなくなるのが人間という生き物だからです。

週末にちゃんと考えるということを決めておくと、平日に何か自分の気持ちに疑いが差したり、気持ちが弱まったりしても、考えるのは今じゃない! 今はとにかくやることをやれ! と思い直して切り替えることが可能になります。そして週末になると「考えるための日」が自動的に来るので、視野を広げて、自分の本当に行きたい先を微調整することができます。これがあると、熟慮するということの反対にある「ひたすら心をすり減らして頑張っているだけで、もう何のためにやってるのかわからない」といった行動を見直すことができます。

人生の操縦には、頭で理解して収集するノウハウも大切だし、スポーツの上達のように心身で習得することも必要です。自分が納得して気分よく頑張れるように、うまく人生を操縦する方法を身につけられるといいですね。

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