コンサーティーナをたくさん購入して気づいたこと

たくさんのコンサーティーナたち

(2024年4月30日追記:この記事は2021年に書かれており、現在では情報が古くなっている部分があります。この記事内にも書かれているとおり、コンサーティーナの最新事情については詳しい人に訊くのがいちばんなので、SNSとリアルで人間関係を広げていきましょう! また、筆者の出版レーベル「シロイブックス」にて、アイルランド音楽およびコンサーティーナに関する本を今後出版しようと考えているので、そちらもチェックしていただけると嬉しいです)

私はアイルランドの伝統音楽を演奏するイングリッシュ・コンサーティーナ奏者です。今回は複数のコンサーティーナを購入した過程で気づいたことを書きたいと思います。

ちなみにここで言うコンサーティーナとは、アングロ・コンサーティーナ、デュエット・コンサーティーナも含むものです。

値段によるグレードが顕著

コンサーティーナは値段による品質の差がかなり激しい楽器です。音色のよい・悪いといったレベルの以前に、ボタンを押すのに必要な力など、物理的なレベルでかなりの差があります。

コンサーティーナは内部の部品点数の多い、非常にメカニカル(機械的)な楽器です。そのためコストカットは品質の低下に直結してしまうのです。

為替相場などによっても多少違ってきますが(この記事を書いている2021年3月現在では1ドルは106円です)、現代のコンサーティーナのグレードを大まかに分けると、以下の4つに分けられると思います。

  • 10万円前後かそれ以下の初心者向け楽器
  • 20万円前後の中級者向け楽器
  • 30万円前後の上級者向け楽器
  • 40万円前後かそれ以上のさらに上級者向けの楽器

では、それぞれのモデルについて見ていってみましょう。

初心者向け楽器

Bastari/Stagiの楽器、Concertina ConnectionのRochelleモデル、McNeelaのWrenモデルなどが該当する楽器です。

これらの楽器はまず入手が容易です。日本国内では東京の谷口楽器さんが長くBastariの楽器を取り扱っていますし、京都と東京に店舗を持つ「ケルトの笛屋さん」でも取り扱いを行なっているでしょう。

楽器自体を習うのが初めてだったり、コンサーティーナという楽器に興味はあるが継続できるかどうか分からない、といった方には、まず初心者向けの楽器がおすすめできます。

中級者向けの楽器

Concertina ConnectionのMinstrelモデル、McNeelaのPhoenixモデルなどが該当する楽器です。

実はこの価格帯のコンサーティーナについて、筆者はそれほど多くのコンサーティーナを触ったことがあるわけではありません。しかしネット上の情報などをチェックしていると、このグレードのコンサーティーナは近年になってラインナップが充実してきている傾向があるようです。

既に他の楽器を経験したことがある人などは、楽器としての品質がある程度確保されている中級者向けの楽器から始めたほうがいいかもしれません。

上級者向けの楽器

Concertina ConnectionのCloverモデル、MorseのCéilíモデルなどが該当する楽器です。

コンサーティーナを本格的にやってみたいという方は、お財布が許せばぜひこの価格帯のものをおすすめします。この辺りのモデルになってくると、音が目立つので合奏を行なっても自分の音が埋もれにくい、演奏感が軽いので長く弾いていても疲れにくいなど、機能的なレベルが上がってきます。

初心者向けの楽器を使用していて物足りなさを感じた場合、おそらく中級者向けの楽器を飛ばしてこちらの価格帯の楽器を検討したほうがよいでしょう。きっと一生モノの楽器として使えるはずです。

さらに上級者向けの楽器

さらに上級者向けの方法としては、アンティークの楽器を購入するという手段と現代の高級機メーカーの楽器を購入するという方法があります。

先述の上級者向けの楽器までのグレードでは、実は内部のリードに「アコーディオンリード」が使用されていることが多いのですが、本項のさらに上級者向けの楽器では、伝統的な「コンサーティーナリード」が使われている楽器が多くなります。コンサーティーナリードは独特の甘い音がするリードで、本格的なコンサーティーナ奏者はコンサーティーナリードの楽器を使用する傾向が強いです。

アンティークの楽器として広く流通しているのはWheatstone、Lachenalなどの楽器です。Jeffries、Crabb、Jonesといったメーカー名にも出会うことがあるでしょう。現代の高級機メーカーとしてはCarroll、Dipper、Edgley、Suttner、Wakkerなどが存在します。

これらの楽器の購入に関しては、可能な限りコンサーティーナに詳しい知り合いにコンタクトを取って検討を進めることをおすすめします。おそらくこのクラスの楽器に手を出す頃には、アイルランド音楽界など何らかのコミュニティに参加していることでしょう。

楽器に精通していて、しかも親切な方というのが実は日本各地に存在しています。私もそういった方々に助けられてきました。知り合いのツテを探っていってみましょう。

おわりに

楽器の購入に関して語り出すとキリがないので、ひとまず価格帯という視点を持ってこの記事を書いてみました。

楽器は多少お金のかかるものですが、そこから得られる経験はプライスレスです。あなたがよい楽器に巡り合うことができるよう願っています。

シンプルな壁掛け時計をお探しの方におすすめな KATOMOKU

シンプルですっきりした壁掛け時計をお探しの方に、ぜひおすすめしたい時計を発見しましたのでご紹介します。

KATOMOKU というブランドの壁掛け時計です。ブランド名は製造を行なっている岐阜県の町工場「加藤木工株式会社」の社名によります。

写真でご紹介しているのは「muku round wall clock 4 ブラック」というモデルです。黒い縁にはよく見ると美しい木目が見られます。他にも天然の木目のカラーの商品も存在しているようです。

私はミニマリスト生活をしており、白い壁紙のがらんとした部屋に住んでいるのですが、この時計はそうしたすっきりした部屋に非常にしっくりきます。主張が強くないのに存在感がある、という不思議な両面性があります。

電波時計のため時刻合わせは不要。秒針はカチカチ音のしない連続秒針です。デザイン性だけでなく、こうした機能性もしっかり伴っているのは嬉しいですね。

長く使える、よい買い物をしたと思います。あなたのお部屋にもいかがでしょうか。

WordPressで勝手にnoindexの警告が出たときの解除方法

ブログを開設してから1ヶ月少々経ったある日、GoogleのSearch Consoleから「送信された URL に noindex タグが追加されています」という警告のメールが届きました。

noindex タグとは「このページはサーチエンジンにインデックス化しないでね、検索結果に表示しないでね」という要求を行うタグのことです。これが勝手に有効になっているとしたら大変なことですね。せっかく書いたブログに人が来なくなってしまいます。

今回はこの問題について、私が対処した方法を書きたいと思います。

問題の切り分け

まずは問題の切り分けです。設定画面でうっかりチェックボックスに「noindex」を意味するチェックを入れてしまっていないか確認します。

ダッシュボードから「設定」→「表示設定」を開き、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないことを確認しましょう。

次に「All in One SEO Pack」のプラグインを使用している場合です。個別の投稿や固定ページに noindex を指定するチェックボックスが存在しています。

GoogleのSearch Consoleから来たメールのリンクを開くと、警告が出ているページのURLが表示されているはずです。該当するページの投稿ページを開き、noindex にチェックが入っていないことを確認しましょう。

ここで「All in One SEO Pack」を使用していない人も、届いた警告メールのリンク先の情報をしっかり見てみましょう。警告が出ているページのURLが「sitemap.html」という自分が投稿した覚えのないものでしたか? そうでしたらおめでとうございます、おそらく原因がはっきりしました。

「Google XML Sitemaps」のプラグイン設定が原因

「Google XML Sitemaps」のプラグインをデフォルト設定で使用している場合、この記事で述べているような問題が発生します。

ダッシュボードの「設定」→「XML-Sitemap」から該当プラグインの設定画面を開きましょう。「基本的な設定」の中にある「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外しましょう。これにチェックが入っていると noindex の問題が発生します。

HTML形式のサイトマップは人間が読むもので、サーチエンジンのロボットが読むものはXML形式ですから、おそらく重複を避けるためにHTMLのほうはデフォルトで noindex としているのでしょう。

通常、HTML形式のサイトマップは使用していないと思いますから、チェックを外してしまっても特に実害はないでしょう。

以上、WordPressで勝手に noindex の警告が出る問題の解決法について記述しました。

シンプルな腕時計をお探しの方におすすめのダニエル・ウェリントン

シンプルで品のいい腕時計を探していたところ、ピッタリのものが発見できたのでご紹介します。ダニエル・ウェリントン Daniel Welington というブランドのウォッチです。

画像を見ていただいても分かるとおり、シンプルの極みです。秒針と分針のみの最低限の機能になっています。

「曜日と日付の機能もほしい」という方も見えるかもしれませんが、私はその点についてはスマホをすぐに取り出してホーム画面で確認できるので、そんなに不便には感じなかったです。

デザイン的には男性・女性問わず楽しめるものになっていると思います。ベルトの長さも当然、調整可能です。

私は以前、スウォッチ Swatch の極めてシンプルなウォッチを使用していたのですが、そちらの方はプラスチックとラバーで構成されており、ホワイトの部品が使用するにつれて変色してしまうという現象が起きてしまっていたのが唯一の難点でした。

本品はステンレスで構成されているため、そうした経年劣化等も少ないと思います。シンプルな腕時計を探されている方にはぜひともおすすめです。

Elephant Sessions – All We Have Is Now (2017)

スコットランド発のオルタナティブ・フォーク・グループ、エレファント・セッションズ Elephant Sessions。2014年の前作「The Elusive Highland Beauty」に続く2ndアルバムです。

相変わらずドラムとベースのしっかり入った「オルタナティブ」フォークとしか呼びようのないサウンドを聴かせてくれる彼らですが、サウンド的には前作よりも洗練された感じがしますね。

中心にいるのはフィドルとマンドリンで、1曲目「Wet Field Day」から非常に疾走感にあふれた爽やかな印象です。3曲目「Misty Badger」はスネアのゴースト・ノートが気持ちいいイントロで、途中でリズムの変化があるのが面白い曲です。前作と比べるとベースの音がしっかり立っているような気がしますね。

4曲目「Dirty」は少しエキゾチックなメロディ。この曲もリズムの変化が面白い曲です。6曲目「Tingles」はサンプリングされたパーカッションの音でしょうか。打ち込みのバスドラムの音も入っていて、この辺りは攻めたサウンドです。

8曲目「I Used to be a Nice Boy」は軽快で、少しユーモアを感じさせるメロディが聴かれます。9曲目「Doofer」ではエレキギターとエレクトリック・ドラムの大胆な使用が見られます。

彼らのサウンドはときおりエレクトリックな側面も見せますが、やはりフィドルとマンドリンというアコースティックな楽器が背骨としてしっかりしているので、見事なバランス感覚を保っていると言えます。

彼らの1stに続いて、2ndの本作もおすすめの1枚です。