世の中の法則にはいろいろあるんですが、大切なもののひとつに「あなたが得る結果は、あなた自身の期待や願望とは何も関係がない」というものがあります。
大人になるということは、この現実を受け入れていくことです。仲良くなりたいと思った人はこちらを向いてくれないし、熱心にやった部活でも勝負には負けるし、好きな人には振られるし、志望する大学には手が届かないし、面接を受けた会社には落ちます。そういうことがずっと続きます。
努力することには意味がありますが、「これだけ努力したぞ」という気持ちにはあまり意味がないんですね。人の気持ちとは無関係に、結果は出たり出なかったりします。結果には、自分自身の才能、たまたま周りに存在する環境、そして運が絡んできます。才能も環境も、それは偶然として与えられるものなので、結局、あらゆる物事は運なんです。
もちろん、そういう現実を前にシニカルになったり無気力になったりするのはよくないです。それではただのカッコ悪い大人です。結果が出ないかもしれないという現実を受け入れて、それでも目標に向かって根気強く淡々とやるということができるようになったとき、あなたは大人になったのだと言えます。
運には悪い場合もありますが、いい場合もあります。コインを投げて10回連続で裏が出るということは稀なので、やり続けていればいつか結果は出ます。
ただ、コインを投げるときに「何度も裏が出続けたあとだから、今度は表が出やすいはずだ」と思うのは確率の理論に反していて、次に投げたコインでどちらが出るのかというのは、いつでも2分の1です。ここでもコインとあなたの意思は関係ないので、「淡々と」ということが必要とされます。
腐らずに頑張っていきましょうね。
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