ブログを100記事書いてみて – PV、収益の実態

早いもので、このブログも100記事に到達しました。一般的にブログは「まずは100記事書いてみましょう」などと言われることが多いようです。ここでは100記事の達成に関して感じたことを書いてみたいと思います。

100記事達成にかかった期間

計27日間かかりました。ブログ開設が2021年1月27日で、達成したのが2月23日です。

1日あたり3.7記事書いた計算になりますから、ブログを書く人としてはかなりハイペースだったのではないでしょうか。これは私の本業の仕事のほうがたまたま縮小していまして、時間があったからできたことだと思います。

普通にフルタイムで仕事をしながら生活していたら、「1日に必ず1記事書く」という目標でもなかなか苦しいのではないでしょうか。仮に書けなかった日は週末の休みに取り返すとして、「1日1記事」が達成できた場合には3ヶ月と10日ほどで100記事達成になる計算です。

余裕を持って「2日に1記事」なら6ヶ月と20日ほど。「3日に1記事」なら10ヶ月ほどかかる計算になります。こう考えると、「100記事」という目標は長期の目標と考えるべきでしょう。

何を書いたのか

とにかく、書けることは何でもネタにしました。この記事を書いている時点で、書いた記事の数は103記事。

そのうち76記事が音楽レビュー、10記事が投資関係、7記事がメンタルヘルスの話題、5記事が書評、その他の雑多な話題が5記事です。

やはり好きなものに関する話題は強いです。私の場合はそれが音楽だったんですね。どんどん書けます。音楽レビューは作品1枚について1記事書けるので、「どこまでテーマを絞って1つの記事にしようか」といったことも考える必要がないのも強みです。書評も同じです。

私にはアイルランドの伝統的な音楽というややマイナーな趣味があり、このジャンルは日本語での情報がネット上に少ないという、ブロガー的にはチャンスの状況(競合が少ない)がありましたので、バンバン記事を書きました。アイルランド音楽の他にも、ロックやメタル、テクノ、ヒップホップと何でもありで、とにかく競合が少ないなと思ったらとりあえず書いてみるという姿勢で行きました。

投資関連の話題も私の好きなネタです。インデックス投資という私の推奨する投資方法について、いろいろと書いてきました。書くにあたっては、たとえば投資の話題なら当然多くの人は利回りが気になるでしょうから、「利回り」を中心的なキーワードとして記事を書く、などといったことをやってきました。このように読者が求めそうなキーワードをテーマとして記事を書くということは、のちのちの集客にあたって重要になってくることだと思います。

メンタルヘルスの話題も多く書きました。私は本業の仕事で何度か身体を壊してしまったことがあるのですが、おかげでメンタルヘルスに関する知識が随分と身につきました。ブログでは失敗経験すらネタになります。メンタルヘルスの話題は私がけっこうやりがいを持って扱っているテーマで、経験者の声というのは同じ病気で苦しんでいる人にとってきっと心強く響くはずだ、と思っています。このような社会的な意義のある話題というのはモチベーションの継続に有効です。誰だって他人の役に立てたら嬉しいものです。

ブログを書くという行為そのものについては、私は過去に「ブログを書くコツ、続けるコツ」という記事を書いたことがあります。よろしければそちらも参考にしてみてください。

結果がついてくるのは早くても数ヶ月後

さて、そんなふうにして書いてきたブログですが、たくさんのページビュー数(PV)といった読者の反応や、AdSenseによる広告収入といった実益がモチベーションになってきたのでしょうか。

ぶっちゃけると、そんなものは全然ありません。サーチエンジンからこのブログにたどり着く人も、広告収入も、現時点では「ゼロ」です。

この辺りについては過去の記事「サイト開設からGoogle検索に反映されるまでの期間」で触れましたが、Google等のサーチエンジンにブログの記事が引っかかるようになるまでには数ヶ月といった時間がかかるのです。

ブログを始めた人の○割の人は○ヶ月以内に更新をやめてしまう、といった言葉が聞かれることがあります。それも当然だと思います。人はリアクションのないものに対してモチベーションを保ち続けることは難しいものです。

私がここまでブログを続けてこれたのは、そもそも「最初から結果は出ない」と割り切ることができたからです。ちょうど先ほど投資の話題を出しましたが、これは何十年というスパンで物事を考える「長期投資」のマインドと似ています。ブログの集客はおそらく数年スパンで考えるべきものなのでしょう。

おそらく数ヶ月もすれば、サーチエンジン経由でこのブログにたどり着いてくれる人もちらほら出てくるでしょう。数年もしたら、広告収入もちょっとしたおやつが買える程度のものになるかもしれません。

まだブログを始めて1ヶ月弱ですが、リアルなところとしてはそんな感じです。今後の発展については、また時間が経ったら別の記事で書くとしましょう。

おわりに

確固たる思いもなく、続くかどうかもわからないなと思いながら始めたこのブログですが、ブログ楽しいです。文章書くのが好きな人はぜひやってみたらいいんじゃないかなあ。

とりあえずブログの広告収入でおやつ代が賄える程度になるまで頑張ってみたいと思います。では。

ターロック・オキャロラン Turlough O’Carolan への誘い

アイルランド音楽を代表する伝説的なハープ奏者にして作曲家、ターロック・オキャロラン Turlough O’Carolan。

エレノア・プランケット Eleanor Plunkett、キャロランズ・コンチェルト Carolan’s Concerto、シーベグ・シーモア Sí Bheag, Sí Mhór などの名曲の作曲で知られています。

彼の作品ついてはどこから触れたらよいのでしょうか。ここではオキャロランの作品を取り上げた作品を3点、セレクトしてみました。

Pascal Bournet – Turlough O’Carolan (2016)

フランスのパリ出身のギタリスト、 パスカル・ブルネ Pascal Bournet による2016年の作品。ソロギターにより録音された作品です。

これはアイリッシュ・ギターの名盤と呼べるでしょう。オキャロラン作曲、ブルネ編曲によるギターの演奏が24曲収められています。

有名曲の「Carolan’s Concerto」はややリズミカルで楽しげなアレンジ。「Load Inchiquin」も流れるようなリズムでいいですね。

他にも曲単位で見ると「Lady St. Jones」(この曲は「Lady St. John」とも綴られるようです)や「Carolan’s Welcome」、「O’Flinn」あたりが美しくて非常によいですね。

オキャロランの入門盤、最初の一枚としてぜひおすすめしたいアルバムです。

Pascal Bournet – Wandering with O’Carolan (2017)

こちらもパスカル・ブルネによるソロギターの録音。

基本的には前作を踏襲している演奏で、相変わらず美しい演奏です。前作が気に入った方にはぜひともこちらも聴いてほしいですね。

有名曲の「Loftus Jones」は軽快なアレンジ。「Fanny Power」も同じく軽やかでいいですね。他の曲を見てみても「Mr. O’Connor’s Jig」、「Plangsty Callagh」あたりが非常にいいです。

J.J. Sheridan – The Complete Works of Turlough O’Carolan (2007)

これは驚愕の作品です。ピアニストの J.J. Sheridan による、オキャロランが現代に残したと言われる全214曲の完全な録音です。収録時間はなんと6時間47分。

素晴らしい労作ですね。オキャロランの曲は元々ハープ向けの曲ですが、ピアノという楽器にもなかなかマッチしているなと感じます。アクの強い感じはなく、素直に弾いている印象です。

とにかく全部入りですので、カタログ的にオキャロランの作品を俯瞰したい方にはおすすめしたい作品です。オキャロランの曲集は楽譜も存在していますが、やはり直接聴くのが早いですからね。

オキャロランの録音は以上紹介した3作の他にもたくさん存在していますので、デジタル配信等で聴き放題のサービスを利用している方などは、ぜひ他にも検索してみるとよいでしょう。好みの録音が見つかるかもしれません。

Elephant Sessions – The Elusive Highland Beauty (2014)

スコットランド発のオルタナティブ・フォーク・グループ、エレファント・セッションズ Elephant Sessions。

これはなんというか、こんなのアリ? という感じのサウンドです。エレキギターとドラムがバンバン入っているのに、しっかりトラッド、フォークの味がします。どうなっちゃってるんでしょう。

1曲目「Ainya’s」はフィドルとマンドリンが引っ張る疾走感のある曲ですが、ドラムがめちゃくちゃいい味出してます。2曲目「Bulgaria」やミドルテンポで始まる曲ですが、やはり魅力は同じですね。

3曲目のタイトルトラック「The Elusive Highland Beauty」はフィドルをメインに聴かせる落ち着いたトラック。ここでもマンドリンは存在感があります。ギター、ベース、ドラムのサウンドは控え目。

4〜6曲目は「The Treble」と題された14分近い組曲で、曲が表情を変えるごとに各楽器の魅力が見えて面白いです。シンセなんかも入ってますね。この辺りはもう、フォークとしては「やりすぎ」の限界ギリギリを走ってる感じがしますね。

Elephant Sessions は本作に続いて、2017年に2ndの「All We Have Is Now」、2019年に3rdの「What Makes You」をリリースしています。これらの作品も非常に面白いので、1stの本作が気に入った方はチェックしてみるとよいでしょう。

Talisk – Abyss (2016) / Beyond (2018)

スコットランド発のケルト音楽グループ、タリスク Talisk。2016年の1stアルバムが「Abyss」、2018年の2ndアルバムが「Beyond」です。

タリスクはトリオ編成で、コンサーティーナのモーセン・アミニ Mohsen Amini、フィドルのヘイリー・キーナン Hayley Keenan、ギターのグレアム・アームストロング Graeme Armstrong からなります。

これは相当ぶっ飛んだグループなのではないでしょうか。特筆すべきはコンサーティーナのモーセン・アミニで、恐ろしい超絶技巧を聴かせてくれます。パッセージが細かすぎです。それでいて全然リズムの崩れない美しい演奏。

コンサーティーナは旋律を弾かずに「アコーディオン伴奏風」に入れている部分もありますが、やはり音色はコンサーティーナなのでアコーディオンと異なりますね。コンサーティーナが伴奏に回った曲では、フィドルがこれまた美しい旋律を聴かせてくれます。

超絶技巧を売りにしたグループではあると思いますが、スローでしっかり聴かせる曲も入っていますね。このあたりはさすがです。

私はスコティッシュ・トラッド、スコティッシュ・フォークというとあまり明るくないのですが、これは注目のグループでしょう。アイリッシュのコンサーティーナを聴く方にもおすすめできます。

サイト開設からGoogle検索に反映されるまでの期間

この記事の筆者は、2021年1月末に WordPress にてブログを開設しました。

開設してみて気付いたことなのですが、Webサイト(ホームページ)というのは開設してもすぐにGoogle等のサーチエンジンに反映されるわけではありません。これは「エイジングフィルタ」と呼ばれるものの影響のようです。

サイト開設からサーチエンジンに反映されるまでには、どの程度の時間かかるのでしょうか。

一般論としては

この問題についてSEO(サーチエンジン最適化)の専門サイトなどの記事を参照してみると、どんなにSEO対策を行ったとしても、検索結果の上位に表示されるまでには数ヶ月はかかると書かれています。3ヶ月〜6ヶ月という情報もあり、また1年程度かかるという情報もありました。

一般論としては、明確に○ヶ月だ、といったことは明言できないようです。では次に、筆者が実際に経験した経過を以下に記してみたいと思います。

開設から2週間後

ブログ開設から2週間後。筆者はこの段階でブログの記事を50記事ほど集中的に書いていましたが、実際に書いた記事のタイトルなどでGoogle検索を行なってみても、記事はまったくヒットしませんでした。

筆者はこの段階で、サーチコンソールへのサイトマップ登録といったSEO対策を行いました。行った内容については「WordPressでブログ開設にあたり設定したこと」という記事にまとめましたので、WordPress でサイトの運営を行なっている方は参考にしてみてください。

開設から3週間後

筆者はここで、Google検索で「site:https://サイトのアドレス」と検索すると、Googleにどの程度のページがインデックス化されているかわかるということに気がつきました。以下、この方法を「サイト全体の検索」と書くことにします。

この時点ではブログ記事は82記事ほどありました。先述の方法でサイト全体の検索を行うと、サイトのトップページと、82記事中の6記事が検索結果に反映されていました。また一部のタグのページが数個と、「2021年1月」「2021年2月」といったアーカイブのページが反映されていました。

書いた記事のページがすべて反映されているのが理想ですが、この時点では82ページ中6ページですから、断片的に反映されているといった状態でした。

また、音楽レビュー関係の記事で「入門編: Dream Theater の名盤を探る」という記事を書いていたので、試しに「dream theater 名盤」で検索を行なってみると、結果は41位に出てきました。まだまだ検索上位に出てくるとは言えない状況です。以下、この記事を検索することを「サンプル記事の検索」と書くことにします。

開設から1ヶ月後以降

ここから先は表形式で記述したいと思います。

  • 経過:ブログ開設から何ヶ月経過したか
  • 記事数:その時点でブログを書いた記事数
  • 反映済み:サイト全体の検索でGoogle検索結果に反映されていた記事数
  • サンプル記事順位:サンプル記事の検索を行なって出てきた順位
  • 月間PV:直近1ヶ月間のページビュー(PV)数

では、表を見てみましょう。以下の表は、今後また1ヶ月ごとに更新していく予定です。

経過記事数反映済みサンプル記事順位月間PV
1ヶ月1232627787
2ヶ月19918854
3ヶ月20712225

なんと、反映済み記事数が後退していっています。こんな現象が起こるんですね…。サンプル記事も検索結果から消えてしまっています。今後また復活してくれるのでしょうか。

それでは、今後の経過の更新をお楽しみに。