須貝知世 – Thousands of Flowers (2018)

東京を拠点に活動するアイリッシュフルートのプレーヤー、須貝知世さんによる2018年のアルバム。

これはなんというか、すごくやさしいアルバムですね。やさしい、あたたかい、やわらかい、そんな言葉が連想されます。私がよく聴く日本人のアイリッシュプレーヤーの演奏は、どこか影のある、いい意味でのアイルランド音楽独特の「暗さ」をとらえたものが多いのですが、このアルバムは「明るい」です。

それも底抜けな明るさではなく、落ち着いた明るさです。花の咲く草原が描かれたジャケットアートワークは、この音の風景を見事に象徴しているのではないでしょうか。そういえばアイリッシュの音源でジャケットアートワークが素晴らしいものってちょっと珍しいですね。

伴奏はギター、アイリッシュハープ、ピアノなどが入りますが、これもうまく抑制された調子で、楽曲の雰囲気にすごく合っています。普通のミュージシャンだったらもう少し強く主張してしまいそうな気がしますが、ここは見事です。

フルートの音色は先の印象にも書きましたように、非常に当たりがやわらかいです。きっとケーリーバンドのような合奏よりも、こういった少人数での演奏が映えるタイプですね。録音の音圧も強くなく、空間に十分な余白が与えられている印象で、聴いていて心地よいです。

日本人奏者によるアイリッシュフルートの名盤と言えると思います。おすすめです。

名古屋のアイリッシュパブは伏見のシャムロックで

名古屋市の中区・栄には数多くの飲食店が存在しますが、お食事がめちゃくちゃおいしいアイリッシュパブとして、伏見の irish pub shamrock さんがあります。今回はそんなシャムロックさんを写真で紹介してみたいと思います。

シャムロックの入り口

シャムロックさんは地下鉄伏見駅の6番出口からすぐのところにあります。赤い外装が目標で、階段を降りるとお店になっています。

ギネスビール

アイリッシュパブと言えばギネスビール! ここのギネスはなぜかおいしいことで常連さんたちからは知られています。

一説によると、常連さんたちがよく飲むので樽の回転が早くていつも新鮮であることと、店主の伊藤さんがマメでビールサーバーの掃除をしっかり行っているからではないか…と聞いたことがあります。

おまかせ盛り1

私がカウンターでよく頼むのは「おまかせ盛り」です。内容は季節によって旬の食材が取り入れられていたりしていて、2日連続でお店に行ったりしても、その日によって違うものが出てきたります。おまかせを頼んでおけば間違いなし! と評判です。

左下に写っているのは密かな人気メニューの「ワカメの唐揚げ」。右下のポテトもおいしいです。アリッシュパブの定番メニューは「フィッシュ&チップス」、つまり白身魚のフライとポテトのフライなのですが、ここのお店は揚げ物もおいしいですね。

おまかせ盛り2

おまかせ盛り、その2です。奥にさっと茹でたブロッコリーが写っていますね。これ、特に目立った味付けがされていないのになぜかおいしいという不思議な代物です。

シャムロックさんでは、店主の伊藤さんのご実家の農園から直送されている野菜を使用しているそうです。これ、野菜好きじゃなくてもファンになっちゃいます。すごいです。

セッションの様子

お店ではアイルランド音楽のセッションが定期的に行われています。毎月、第1土曜日の17時からです。セッションとはアイルランドの伝統で、音楽好きの人たちが楽器を持ち寄って、テーブルとギネスを囲みながら伝統的な音楽を一緒に演奏するという集まりです。

いちばん手前に写っている不思議な6角形の楽器はコンサーティーナと呼ばれるもので、アイルランド音楽に特徴的な楽器です。私も演奏する楽器で、演奏する曲と音色は以下のようなものになっています。

実際にはもっと大勢で演奏するので、すごい迫力になりますよ!

シャムロックさんへの詳しいアクセス方法、営業日時、ご予約などはお店のWebサイトをご参照ください。イベントのカレンダーも載っているので、音楽好きな方はセッションやライブがある日にお越しいただくのもよいでしょう。

それでは、ギネス片手にお待ちしております!

MacからiPhoneの写真をバックアップする方法

iPhoneで撮った写真は通常、iCloudというクラウドサービス上に保存されていますが、手動でバックアップを行いたい場合もあると思います。たとえば外付けハードディスクやUSBメモリなどに保存しておきたい場合ですね。

この記事では、MacからiPhoneの写真をバックアップする方法について記載したいと思います。なお情報は2021年4月時点(macOS 11 Big Sur)のものです。

バックアップの流れ

最初に以下のアイコンから「写真」アプリを開きます。もし「写真」のアイコンが見当たらない場合は、「commandキー + スペースバー」でSpotlight検索のウィンドウを開いて、「写真」と入力して検索してみてください。

「写真」アプリが開いたら、「最近の項目」を選択します。これを選択すると、保存されている写真が時系列ですべて表示されます。

次に写真がタイル状に表示されている領域で、「commandキー + A」を押してください。この操作により、表示されている写真がすべて選択された状態になります。

写真をすべて選択したら、メニューから「ファイル→書き出す→○○項目の未編集のオリジナルを書き出す…」を選択します。

次に書き出しのオプションが出てきますが、これは特に変更せずこのままで「書き出す」ボタンを押します。

フォルダを選択するウィンドウが出てきますので、保存したい場所を選んで「オリジナルを書き出す」を選択してください。

ファイル数が多い場合は少し時間がかかるかもしれませんが、操作としては以上です。

書き出したファイルの確認

試しに、書き出したファイルのメニューから「情報を見る」を選択してみましょう。「作成日」に撮影日が入っており、位置情報が「緯度」「経度」に入っているなど、オリジナルの情報がそのまま書き出せていることが分かります。

今回の記事の内容としては以上です。では。

ブログを2ヶ月200記事書いてPV・収益が鳴かず飛ばずだった話

本日、ブログの記事数が200記事に到達しました。200記事到達にかかった日数は65日で、1日あたりおよそ3記事書いてきた計算になります。

タイトルで既にネタバレしてますが、ブログで200記事達成したところで、収益とPVについて明らかにしてみたいと思います。

無慈悲なエイジングフィルタ

先月の月間PVは854PVでした。1日あたりおよそ28PVになる計算です。サーチエンジンからの流入はほぼゼロで、ほとんどがTwitterからの流入です。あと、このブログをブックマークしてくれているのか、ダイレクトアクセスも1割少々ありました。ありがたい話です。

とにかくサーチエンジンからの流入がないのがキツいですね。Googleにはエイジングフィルタという現象が存在していて、新規サイト開設から最低でも3ヶ月の間は、サイトが検索にほとんど引っかからない状況が続くそうです。Google先生、わりと無慈悲です。

気になる収益は

さて、気になる収益は…驚くなかれ、ブログ開設からの累計で53円でした。200記事書いて53円…時給にして1円未満です。うわあ。我ながらよく続けてるもんだと思いますね。

ブログを書き始めた時点で、ブログというものは最初はとにかくアクセスが集まらないこと、挫折する人が多いこと、というのは知識として知っていました。実際に2ヶ月少々ブログを続けてみて、その事実のリアルさというのを実感しています。

あと、ネタ切れの危機も迎えましたね。この辺りは過去の記事「実録! ブログのネタ切れ&アクセス無しが超つらい話」でも書いたんですが、とにかくキーボードに向かっていれば何かしらネタが出てくるという時期は終わった気がします。今後は日々のインプットが大切、というわけですね。精進します。

おわりに

ブログで200記事書いた結果のリアルなところをお伝えしました。エイジングフィルタの話が出ましたが、ブログの結果というのは運営期間と記事数の「低い側」に引きずられるんですね。

つまり、私のように記事数をたくさん書いても、物理的に時間の経過がなければエイジングフィルタの影響で結果はついてこないし、逆に時間だけ経過しても記事数がなければやはり検索流入は少ないでしょう。

まあ、ブログを書き始めた初期の頃に比べて、最近は多少肩の力が抜けてきた感じはあるので、これからもゆるゆると頑張っていきたいと思います。

Aidan Connolly – Be Off (2016)

アイルランドのダブリン Dublin 出身のフィドラー、エイダン・コノリー Aidan Connolly による2016年のアルバム。2019年には来日公演も行っているミュージシャンです。

エイダンはシュリーブ・ルクラ Sliabh Luachra の音楽の伝統を受け継ぎ、特に伝説的なフィドラーであるパディ・カニー Paddy Canny、パディ・クロニン Paddy Cronin、デニス・マーフィー Denis Murphy といったミュージシャンの影響を受けています。

このアルバムは「渋いのに聴きやすい」というかなり特殊な性質を持っていますね。先に挙げたアイルランド音楽界のレジェンドたちのエッセンスをしっかり受け継ぎ、ファンを唸らせる内容を保ちつつも、どこかBGM的に聴けてしまう軽やかさもあります。

アコーディオンやピアノ、ギターなど、曲によって多彩な客演が見られるのも魅力ですね。他の楽器は決して強く主張してくるわけではなく、どれもほどよいバランスを保っています。

どのトラックも素晴らしいですが、個人的にはラストのバーンダンスの「If There Weren’t Any Women in the World / Stack of Oats」がベストトラックかなと思います。ピアノとアコーディオンの入り方が素敵ですね。

アイリッシュ・フィドルの名盤として、あらゆるリスナーにおすすめできる稀有な作品と言えると思います。